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プロフィール

えりざべす

Author:えりざべす
A氏(21)♀福島県郡山市在住
・服のテイスト定まってない
・遅刻魔
・体力と免疫力がない
・ある意味美大生

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・椎名林檎/東京事変
・ASIANKUNG-FUGENERATION
・中田ヤスタカ
・梅干し、酢酸物
・麺類

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此方は創作専門ブログです。
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 今日、君からの手紙が届きました。
 白いなんの飾り気もない封筒だと思いながら開けると中がピンクの水玉柄の主張し過ぎない控えめに可愛い封筒と、お揃いの水玉模様の便箋でした。
 そんな便箋が二枚、何も書かれていない状態で三つ折りにされて入っていました。便箋の間に挟まったらしい桜の花びらが一枚だけ。それが君の住む場所の桜が花開いたとの知らせでした。それが偶然入ってしまったのか、君が意図して入れたものかは、もう既に分りきっていることでもありました。
 何も書いていない便箋を眺めるだけで僕は幸せでした。

 今日も、君からの手紙が届きました。
 白いなんの飾り気もない封筒だと思いながら開けると中がピンクの水玉柄の…と思ったら今度は本当になにも飾りのない普通の白いだけの封筒でした。君からの手紙はいつも便箋と封筒の種類が違うから、特に気にすることでもなかったけれど、なんの柄もない、普通のレターセットは初めてでした。
 そんな便箋が二枚、何も書いていない状態で三つ折りにされて入っていました。…ですがよく見てみたら、何も書いてなくはありませんでした。真っ白な便箋を光に透かしてみると何やら書いた痕が。それは多分、この便箋の上で違う紙に書いたと思われるもので、読むのには困難が生じて何が書いてあるか読み取るには不可能でした。けれどもそんな痕のつく便箋の右下と真ん中の上くらいにぽつりぽつりと水が落ちて乾いた痕も揃ってありました。それが偶然零れてしまったのか、君が意図して零したものかは、今の僕には理解し難いものでありました。
 何も書いていない便箋に僕は言い知れぬ不安を覚えていました。





 今日、君からの手紙は届きませんでした。

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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

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